自信がない。そう感じている人は、とても多いものです。
「実績をつくれば、自信がつく」とよく言われます。しかし、その実績をつくるためには、まず一歩を踏み出す自信が必要だったりします。自信がないから動けない。動けないから実績ができない。実績がないから、いつまでも自信がもてない。まるで、卵が先か、鶏が先か、という話です。
では、この堂々めぐりから抜け出すには、どうすればいいのでしょうか。
自信をもつ方法は、ひとつしかない。
苦手なことから逃げずに、できるようになるまで続けること。そして「がんばれば、ちゃんとどうにかなる」という体験を、一度でいいから自分の手でつかむことです。最初の一歩に、大きな自信はいりません。必要なのは、やめないことだけです。
自信は、考え方を変えれば手に入るものではありません。できなかったことが、できるようになった。その体験の積み重ねからしか生まれないのです。
この記事では、なぜ多くの人が自信をもてないままなのか、そしてどうすれば自信が育っていくのかを、私自身の経験も交えながらお伝えします。
自信をもちたいのに、もてないのはなぜ?
「もっと自分に自信があれば」
そう思ったことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
仕事で意見を言うとき、新しいことを始めるとき、大事な決断をするとき。自信がないと、つい人の意見に流されたり、やる前からあきらめたりしてしまいます。
自信がもてない理由は、性格や生まれつきの問題ではありません。多くの場合、「できなかったことが、できるようになった」という体験が足りていないのです。
そして、その体験が足りない理由もはっきりしています。できるようになる前に、やめてしまうからです。
成長は、坂道ではなく「階段」でやってくる
成長のグラフを思い浮かべてみてください。多くの人は、右肩上がりのなめらかな直線をイメージします。努力した分だけ、少しずつ確実に上がっていく坂道です。
しかし、実際の成長はそうではありません。成長は、階段のようにやってきます。
しばらくの間は、どれだけがんばっても、まったく変化がないように見える平らな時期が続きます。そして、ある日突然、一段上にポンと上がる。また平らな時期が続き、ある日また一段上がる。その繰り返しです。
この「平らな時期」が、いちばん苦しいところです。努力しているのに、結果が見えない。自分だけが止まっているように感じる。多くの人は、ここでやめてしまいます。
ヨガのポーズで知った、「ある日突然できる」感覚
私がこのことを体で知ったのは、ヨガの練習でした。
ヨガには、最初はまったくできない難しいポーズがあります。体が言うことをきかず、「これは一生できる気がしない」と思うようなポーズです。
それでも毎日、同じ練習を続けました。昨日と今日で、何かが変わった感じはしません。しかし、ある日突然、できるようになったのです。
不思議なことに、一度できるようになると、できなかったころの感覚がもう思い出せなくなります。「なぜあんなに難しく感じていたのだろう」と思うほどです。
人は、こうやって一つずつ、できないことを乗り越えていくのだと思います。
逆に言えば、すぐにできることは、成長とは呼びません。もともとできることを繰り返しても、階段は一段も上がらないのです。
仕事でも、同じことが起きている
これは、仕事でもまったく同じです。
私は起業してから、できないことだらけでした。お客様にうまく提案できない。セミナーをうまく回せない。メルマガがうまく書けない。どれも、最初からできたものはひとつもありません。
しかし、最初はできなくて当然なのです。できないことが続くと、「やっぱり私には無理なんだ」と思いたくなります。しかし、そこで少しできなかったくらいであきらめずに続けていると、ある日、ステージが変わります。
昨日までできなかったことが、なぜか今日はできる。その瞬間が、必ずやってきます。
一度でも「できた」人は、人生がぐっと楽になる
一度でもこの「階段を上がる体験」をした人は、その後の人生がとても楽になります。
なぜなら、「今は平らな時期なだけで、続ければいつか上がれる」と知っているからです。新しい壁にぶつかっても、うまくいかない時期が続いても、必要以上に落ち込まずにすみます。
これこそが、本当の意味での自信です。自信とは、「自分はすごい」と思い込むことではありません。「がんばれば、ちゃんとどうにかなる」と、自分の経験から信じられることです。
自信がもてない人が、ついやってしまう3つの選択
一方で、この体験を一度もしたことがない人は、壁にぶつかったときに、次のように考えて別の道を選びがちです。
- 「これは自分に向いていないから、ほかのことをしよう」
- 「苦手だから、やらないでおこう」
- 「自分よりできる人がいるから、やっても無駄だ」
どれも、一見すると賢い判断に見えます。しかし、こうして苦手なことを避け続けると、いつまでたっても「できた」という体験が手に入りません。そして、自信がないまま、また次の壁から逃げることになります。
もちろん、向き不向きはあります。帝王学でも、人にはそれぞれ生まれ持った得意・不得意があると考えます。しかし、「向いていない」と判断するのは、階段を一段上がってみてからでも遅くはありません。
今日からできる、自信の育て方
自信を育てるために、特別なことは必要ありません。大切なのは、次の3つです。
1. 苦手なことを、ひとつだけ選ぶ
全部に挑戦する必要はありません。仕事でも、暮らしの中でも、「本当はできるようになりたい」と思っている苦手なことを、ひとつだけ選びましょう。
2. 平らな時期があることを、先に知っておく
成長は階段です。しばらく変化が見えなくても、それは失敗ではありません。「今は踊り場にいるだけ」と知っておくだけで、続ける力が変わります。
3. できるようになるまで、やめない
期限を決めて、それまでは結果を見ずに続けてみましょう。できるようになったとき、あなたの中に、誰にも奪えない自信が生まれています。
よくある質問
Q. 自信がないのは、性格のせいですか?
A. 性格のせいではありません。自信は、生まれつきもっているものではなく、「できなかったことが、できるようになった」という体験から育つものです。体験を重ねれば、誰でも自信は育っていきます。
Q. 自信がないと、最初の一歩が踏み出せません。
A. 最初の一歩に、大きな自信はいりません。小さくていいので、まずやってみることです。自信は、動いたあとについてきます。
Q. 苦手なことより、得意なことを伸ばしたほうがいいのでは?
A. 得意なことを伸ばすのは、とても大切です。しかし、苦手なことから一度も逃げずに向き合った体験は、どんな場面でも使える「自分を信じる力」になります。すべての苦手を克服する必要はありません。ひとつでいいので、真正面から向き合ってみてください。
Q. 続けても、なかなか結果が出ません。やめたほうがいいですか?
A. 成長は階段なので、平らな時期が長く感じることはよくあります。結果が見えないことは、伸びていないこととは違います。帝王学では、運気の流れによって、力を蓄える時期と花開く時期があると考えます。今は蓄える時期なのかもしれません。
まとめ:苦手ほど、とびこめ!
自信がないから動けない。しかし、自信は動いた先にしか生まれません。できなかったことが、できるようになった。その体験からしか育たないものです。
成長は、坂道ではなく階段でやってきます。平らな時期に、あきらめないこと。苦手なことほど、真正面から取り組むこと。それだけで、人は驚くほど変わっていけます。
苦手ほど、とびこめ!
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この記事を書いた人
ギール里映
軍師/株式会社天風 代表取締役/女性起業家支援協会(FEA)創設者
経営者の「軍師」として、事業の中に入り込み、ともに動く伴走型の経営支援を行う。42歳で専業主婦から起業し、食育事業を立ち上げて全国に約300人の講師を育成。事業譲渡を経て、帝王学の師のもとで学び、現在は軍師として活動している。



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