ゴールが違えば、食べ方が違う〜食べる筋トレが考える”賢い”の定義
こんにちは、ギール里映です。
こどもが生まれ変わる食事 vol.735
賢いって、どういうこと?
〜頭がいい、悪いって、いったい何???
脳を育てる食事を考える前に、
まずは”賢い”ってどういうことなのか
整理しておきましょう。
まず、一般的に賢い子、というと
第一に思い浮かぶのが
”お勉強ができる子”。
英語ではbook smartと
言われたりします。
なぜかスポーツが得意な子では
賢い子とは言われないのが不思議です。
だけどこれが、一般的な認識ですよね。
そして次に思い浮かぶのが、
地頭がいい、と言われる子。
つまり、street smartと言われる子です。
お勉強的にはいまいちなんだけど、
頭の回転がよくて気が利いて、
人の言うことをすっと理解する子。
最近ではこれらの子は、
地頭がいい子、とも言われます。
そして昨今どちらかといえば、
book smart よりstreet smartであることのほうが
”良いことだ”という風潮です。
私も、この意見には反対ではないのですが、ちょっと不満があります。
というのも、
ただ地頭がよくって、
頭のキレがよくっても、
ただそれだけだとなんだか
魅力的な大人かどうか、
というと、決してそうではない気がするのです。
USサンディエゴヘルス誌にて
面白い研究が発表されています。
サンディエゴ医学大学が、
サンディエゴウィズダムスケール
(知能指標)なるものを作り出しました。
これは、神経学的な側面と
そして心理学的な側面の両方から、
人の「賢さ」を測るものです。
このスケールを開発した
ジェステ教授によると、
人間の賢さは
✔ 一般常識
✔ 感情のコントロール
✔ 他者への共感力、思いやりなど
✔ 自己理解
✔ 多様性に対して寛容かどうか
✔ 曖昧なことに対する対処脳力
の6つの要素で構成されており、
これらはそれぞれ、
ある脳の領域と関係していることから
これらが測定することが可能だ、
ということなのです。
つまり、賢いということは、
勉強ができて、
頭の回転がよくて、
その上で
社会人として常識的に振る舞うことができ、
自分の感情をコントロールすることができ
他人を思い遣り共感することができ、
自分に対しての理解が深く
多様性に対して寛大で
未知なことに遭遇したときに
対処する能力がある
ということになります^^
つまり、つまり、
ただ勉強ができても
ただ、地頭がよいだけでも、
それだけでは”賢い”は表せない。
他人のことを思い遣り、
多様性を受け入れ、
そのなかで自分という軸をもち
どんな困難に遭遇しても
折れないココロをもっていること。
これらをすべてひっくるめて
賢い、ということなのです。
(参考:https://health.ucsd.edu/news/releases/Pages/2017-09-20-researchers-develop-new-tool-to-assess-wisdom.aspx)
これを、花まる学習会の高濱先生は、
”メシが食える大人、魅力的な人”
と表現されています。
”「メシが食える大人」の定義は2つのステップがあります。
一歩目は、大人になったときに、収入を得て、きちんと税金を納めること。
二歩目は、人の役に立つ人、求められる人、感謝される人になることです。 ”
(eduNaviより)
とっても、共感します^^
そのため、食べる筋トレでは
食べる筋トレが目指すこどもの像を
このように設定しています。
こどもの真の自立とは、
自分の頭で考え、行動することができること。
そして大きな夢を描き、その夢に向かって突進できるココロとカラダをもっていること。
またその夢は、自分だけの自己満足の夢なのではなく、人や社会を豊かにする!
そんなことを楽しい!と思ってくれるこどもに育つこと。
そんなこどもに育つことを願い、
そのための食事を考え実践しています。
では、そんなゴールに向かって
どのように食べていけばいいのか。
はたしてそれが、食べ物で可能なのか。
一つずつ紐解いていきたいと思います。
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こどもの未来は、
食事で変えられる!
私はそう信じています。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
食べる筋トレプロデューサー
ギール里映