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【質問】玄米で消化不良?子供が食べても大丈夫?玄米のメリットデメリット

こんにちは、ギール里映です。

 

こんな質問をいただきました。

「玄米って消化に悪いと聞いたのですが、小さい子どもに食べさせても大丈夫でしょうか。」

 

昨今の健康ブームも手伝って、玄米を食べたい、と思う方が増えてきました。
また子供たちにも食べさせたい、と思うママたちも増えている反面、

 

「玄米は毒がある」とか
「消化によくない」などと言われるほか、また育児書や離乳食の本には「子供には食べさせてはいけない」と
書いてあることもあり、不安に思う方が増えています。

 

今日は「玄米って本当はどうなの?」を紐解き、
子供たちにとって食べてもいいものかどうかを、お伝えしてまいります。

 

玄米のメリットは?

そもそも、なぜ玄米がいいと言われるのでしょう?
ここでは、一般的に言われるメリットと、「食べトレ」的におすすめしている理由を、お話してまいります。

 

栄養価が高い

ずばり、栄養が豊富です。

玄米は、つまり精米していないお米のことです。ぬか、と言われる部分がまだ玄米の残っており、その部分に実は、お米の栄養素の90%が含まれています。

つまり、精米して白米になったら、9割の栄養素がとれないということ!

 

それだけでも、玄米の栄養価値が伝わるかと思います。

 

 

顎にもよい

噛みごたえがある玄米は、しっかり噛む習慣づけができます。

 

「よく噛む」ということが大事!と言われます。
その大切さを私たちは知っているはずですが、なかなか現実、よく噛むことを習慣にすることは難しいものです。

 

なぜなら、世の中には柔らかい食べ物がたくさんあるから!

ふわっとしたパン、とろりとしたプリン、ぱくぱく食べられるカレー・・・・と、噛ませる要素がある食べ物が、どんどん少なくなってきました。

 

そのため、噛まないと飲み込めないという玄米は、自然と噛む回数を増やしてくれる優秀食材なのです。

 

 

酸化しづらい

お米は、精米にして白米にすると、酸化がすすみます。

そのため、精米して時間がたったお米を食べると、とても風味が落ちて美味しくなくなります。

 

しかし、玄米にはぬかがしっかりと残っているので酸化せず、味を落とすことなく長期保存が可能です。

 

このように、玄米には栄養的にも、子どもの成長の面でも、すぐれた食材ということが言えます。
また玄米には、デメリットもあります。

 

 

玄米のデメリットは?

毒がある?

よく、玄米は毒があると言われることがあります。
実はこれは、エビデンスがありません。

 

またもっと言えば、全ての食材にはなんらかの「毒」が含まれているもので、
私たちは色々な種類のものを食べることで、「毒」を分散させているのです。

 

玄米だけが毒、というわけではないことを、ご理解くださいね。

 

玄米が毒と言われる由縁は、

フィチン酸
アブシジン酸

という成分についてです。

 

 

フィチン酸は、キレート作用があり、体内からミネラルを排出してしまうのでよくない、と言われています。
が、しかし。
実はフィチン酸、よいミネラルだけでなく、悪いミネラル=重金属なども排出してくれると言われています。

 

普通に考えてみれば、体から排出するときに、フィチン酸が体にいいものと悪いものを選別して排出するわけではなく、いいものも悪いものも、すべてとりあえず排出していきます。

 

そして、私たち現代人の体は、いろいろな重金属や添加物、化学物質などにまみれていますから、そういうものを排出してくれるもの、と考えれば、フィチン酸は決して悪者ではありません。

 

 

また、アブシジン酸は、発芽毒とも言われるもので、種子であれば何にでも含まれています。
これは、自分自身を環境や気候の変化から守るために、自らが作り出す成分で、食べるとよくないとされています。

植物はそういう毒を持つことで、自然界で生き延びてきているのです。

気になる人体への影響は・・・・

実は、エビデンスがありません。

 

また、種子であれば何にでも入っているので、鳥や虫たちも食べます。
ではその鳥や虫たちが、タネを食べて、死んでいくのでしょうか?
命がけで食べてるの?そんなこと、ないですよね。

 

よく、玄米菜食をしている人が、顔面真っ黒になって、ガリガリに痩せてしまって、だから玄米は毒だ、だめだ、と言う方がいるのですが、

 

反対にがん患者さんで、玄米菜食にすることで、活力を取り戻し、奇跡的な生還をする方も多くいらっしゃいます。

 

もし玄米が毒だったら、がん患者さんたちは決して食べてはいけないはずですし、それが医学的栄養学的に証明されているのであれば、そのような医学的知見として認知されていてもおかしくはありません。

 

しかし、現実は・・・・ですよね。

 

消化に悪いの?

玄米は消化に悪い、と思っている方がとても多いです。
消化に悪い、という表現はどうなんでしょう?

はたして、本当にそうなのでしょうか?

 

 

玄米には、食物繊維が多く含まれています。
これは、現代人が摂りたい栄養素として、よく言われているものですよね。

食物繊維で腸内のお掃除をして、腸内環境をよくしましょう!
腸内環境が免疫力の要、と、昨今腸の大切さがフォーカスされるようになりました。

 

果たして、この食物繊維ですが、

\消化、しません!/

だから、お腹のお掃除ができるわけですね^^;

 

 

なのに、この食物繊維のおかげで、消化に悪い!と言ってしまうのは、それはあんまりではないかと思います。

 

私たちは何か情報に触れると、「そうなのかな?」と思って気になってしまいます。

 

いつも思うのですが、なぜか玄米だけが消化に悪い、と矢面に立たされるのですが、
実は動物性脂肪とタンパク質であるお肉のほうがもっと消化が悪い。

動物性脂肪は消化するのに、とっても時間がかかるのです。

 

またほとんどの野菜は、消化に’悪い”のです。
なぜなら、それらは「食物繊維の塊」だから。

 

とうもろこしとか、きのことか、そのまま出てきませんか?(笑)

 

食物繊維をたくさん含むものだったり、脂肪やたんぱく質をたくさん含むものって、そもそも消化しづらいものなのです。

 

じゃあ、炭水化物であるお米は?という話になるのですが、

 

炭水化物は比較的消化しやすい食品ですが、白米と玄米では、その成分が違います。

 

精米されて、ぬかや胚芽の部分がない白米は、精製度が高いため

玄米がもっているミネラル、ビタミンなどの有益な成分をもたず、

 

なおかつ含まれているたんぱく質も少なくなるため、

 

だから玄米より白米のほうが「消化にいい」という発想になります。

 

事実、玄米より白米のほうが
消化にいいことは間違いありません。

 

精製度が高ければ高いほど、消化しやすくなるのが食品の特徴です。

 

 

だから炭水化物でいえば、究極に精製された白砂糖が、消化にいいものの筆頭になります。
消化にいい、悪い、だけが食べ物を選ぶ基準ではないのです。

 

 

農薬は〜残留農薬や放射能が気になる?

体に負担をかけるもの、といえば、農薬のほうが心配かもしれません。

 

玄米には残留農薬が多くなりますので、それが負担になることがあります。
だけどこれは、「玄米のデメリット」ではなくて、

「農薬」のデメリットですから。

 

白米だろうと、玄米だろうと、農薬がついているか、いないかだったら、
どちらも条件は変わりません^^;

 

白米のほうが、精製されている分、農薬の含有度は少なくなると思いますが、
どうしても気になる方は、きちんと検査されているものを購入するしか、ないですね(^_−)−☆

 

 

おいしくない〜上手く炊けない

玄米は硬くてパサパサしている、匂いが嫌だ、とおっしゃるかたも多いです。
つまり、玄米は美味しくないものだ!と思っている方が、とてもたくさんいらっしゃいます。

 

しかし、旨味の観点から言うと、玄米のほうが数倍旨味があります。
なぜなら、ぬかの部分には、豊富な栄養素と同様、旨味も含まれているからです。

 

美味しくないのは、ずばり、炊き方がよくないから!!!

 

美味しく炊飯することができれば、玄米はとても美味しいものなのです。
同じ食材でも、作る人が違ったり、使う鍋や水、環境が違えば、味は変わりますよね。

 

白米は炊飯器でぽんっと炊いても、そこそこ美味しく炊けてしまうのでありがたいですが
美味しい玄米を食べ始めたら、その美味しさは白米の比ではありません。

 

美味しくたくコツがわかれば、もうこっちのものです!!!

 

子供は食べてもいいの?

メリット、デメリットをみてみると、デメリットは実はそんなにデメリットではないことが、お分かりいただけたかと思います。

 

結論からいいますと、子供も食べてもいいです。
いやむしろ、子供にこそ食べてほしいと思います。
ちなみに我が家は離乳食から玄米でした。今8歳ですが、おかげさまで、これまで風邪を引いたこともなく、
熱も突発性発疹を1回やっただけ。風邪もインフルもかかったことなく、毎日元気に過ごしています。

 

子供にこそ食べてほしい!

のですが、その時の注意点があります。
成長期の子供ですから、その観点からも、以下のポイントは抑えておいてください。

 

*農薬がないものを選ぶ

毎日食べるものですから、しかもかなりの量を食べ続けるものですから、これだけは農薬がないものを選んでください。
たくさん作られています。値段も買いやすくなってきました。

 

*消化吸収よく炊飯する

炊飯器に入れてスイッチを押すだけでは、消化吸収よくたくことは難しいです。
最近は高機能の炊飯器もあり、そこそこ美味しくたけるようになりましたが、子どもの敏感な舌は、騙せません^^;

 

しっかり浸水をすること
炊く時に自然塩を少々いれること
できれば炊飯器でなく、土鍋や圧力鍋を使うこと

 

これらで、かなり美味しく炊くことができます。

 

*強制しない

食べて欲しい気持ちはわかりますが、強制しても食べません。

 

お子さんの様子をみながら、美味しいと思えるご飯に炊き上がるために、練習を続けてくださいね。
必ず、家族が「美味しい」と言われる玄米を、炊ける日がくると思います。

 

強制しても食べませんし、却って食事にマイナスなイメージがついてしまいます。
ここはぐっと堪えて、美味しいお米を探っていきましょう。

 

 

玄米は消化が悪いの?のまとめ

 

消化にいい、悪い、が問題ではありません。
きちんと消化吸収よく炊飯することができたら、子供にもとってもおすすめの食材です。

 

また、消化にいい、悪いだけで、食べるものを判断してはいけません。

 

例えば、消化に悪いもので代表的なものに、ごまがあります。

 

だけれども私たちは、
ごまは消化に悪いから食べない、とはいいませんよね。

 

アレルギーの方もいらっしゃるので、注意が必要な食品ではありますが、

ごまに含まれる脂質
ポリフェノール、繊維質
ビタミン、ミネラル。

 

どれをとっても体にいいものばかりなので、私たちは食べています。

 

消化が悪いにもかかわらず。

 

 

大事なことは、消化にいいか、悪いか、ではありません。

 

まずその食材に、どんな栄養素やエネルギーが宿っているかが大切です。

 

 

そしてそれは、実際ご自身で食べてみたり、またお子さんに食べてもらったりして、
どんな影響があるかな?どんなふうになるかな?
とみていくしかありません。

 

 

ごまはアレルギーが出やすい食材なので注意が必要ですが、

 

ご飯=玄米に関しては、アレルギーのあるお子さんはほとんどいらっしゃいません。

(まれに、お米アレルギーという子もお見かけしますが…)

 

お母さんが注意してあげることは、消化に悪いとわかっているものだったら、

 

まずは消化できるような炊飯方法で、美味しく炊いてあげること。

そしてそれを子どもたちは、しっかり噛むということを学び、練習していくことです。

 

 

いつまでも柔らかいものばかりが食卓に並んでいたら、どうやって子どもたちは噛むことを学べばよいのでしょう?

 

 

いつまでも豆腐を食べている子に、
ごぼうは噛み砕けません(^_−)−☆

 

 

美味しい玄米ライフ、チャレンジしてみてくださいね!!!

 

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食べトレって何?

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食べトレは、
食べることの本質についてお伝えしている一般社団法人です。

 

そのため、「この食材がオススメですよ」
とか
「あれは食べない方がいいですよ」
というような、食事制限的なお話はいたしません。

 

お母さん一人一人が、迷いなく食事を選べるようになり、

日々の食事作りの手間から解放されながらも、

 

子どもたちのパフォーマンスを食事のチカラで支えてあげるための、考え方の軸を学ぶところです。

 

巷の情報に惑わされるのはもういやだ!!!

 

もしそんな風に思っているのであれば、食べトレがあなたのお役に立つことができます。

 

数多くある食の情報、「あれがいいの?」「これがだめなの?」と振り回されているうちに、
お子さんは大きくなってしまいます。

 

迷わない食事選びの軸を、ぜひ手に入れてください(^_−)−☆

 

 

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