起業、実業、実態ない業・・・？！〜長崎で出会ったモノ

焼き物の里、波佐見（はさみ）。

佐賀県、長崎県の県境にある、
人口１５０００人ほどの小さな街。

 

ここは、江戸時代から４００年続く焼き物の里として、九州のみならず、日本全国から人が訪れる場所だそう。

 

高級料理店から、１００円ショップにいたるまで、あちこちにおいてある食器や花器などの陶磁器、

 

その多くはここ、波佐見町で作られているそうなのです。

 

今回ワタクシギールは、ご縁をいただき、波佐見焼、という、食と密接に関わる「食器」を軸に、
波佐見町で活躍されている起業家さんたちとコラボできるかどうかの打ち合わせを兼ねて、

 

長崎、波佐見町に見学に行ってまいりました。

もともと実家は料理屋だったので、
少しは、陶磁器について知っているつもりでしたが、

 

実は、ほとんどなにも、知らないに等しい！！！

 

歴史も

製造工程も

流通も

ブランドも

産地も

 

何一つ、ろくに知らなかったー！！！

 

日本人として生まれて、もうすぐ５０年にもなろうというのに、

 

日々毎日使う食器について
何も知らない自分を、
恥ずかしく思いました。

 

西山陶苑さんという工場に連れていっていただき、製造工程を一から十まで見せて頂いたのですが、

それぞれの工程で職人さんが、一つ一つ手作業で、丁寧に仕上げていかれるのです。

 

いわゆる、某無印さんのような
大企業さん、というか、大ロットの商品も作っておられ、

 

機械でパコパコ作っているのかと思いきや、
すべて、手作業ですよー！！！？？？

 

もう、まいりました。
本当に、感動しました。

 

一人ひとりの力があって
それが一つにまとまって
１この食器ができあがる。

 

それを、たった数千円で買えるなんて、

や、や、やすすぎる・・・！！！

 

 

そう、思わざるをえないです。

 

 

これが、私が普段から言っている
ストーリーのチカラ、なんですよね。

 

日々日常に使う食器って、
こだわらなければ、安くっていいじゃん、って、思います？

 

同じように見えるなら、安いほうが良いと思うのが、人ってものでしょう。

 

 

しかし、この４００年の街の歴史だったり、
生産者さんの想いだったり、
職人さん一人ひとりのストーリーだったり、

 

そういうものが加味されたら、
とたんに、

「安いほうが良い」

って、思えなくなる。

 

 

こういう感覚が、ビジネスで大事なんです。

 

 

これからのビジネスって
ただモノを売るだけでは、
仕事になりません。

 

そこに、どれだけの想いを載せられるか、
伝わるように伝えるか、
人が共感してくれるか、

 

そういうバズを生み出せるかどうかが、
起業を成功させることができるかどうかの、分かれ目なんです。

 

空前の起業ブームで、
SNSでわーわー投稿して、
ブログ書いているだけでは
起業していても、それは実業じゃない。

 

実業って、

実がある仕事ってことです。

 

中身があって、
それがしっかりしていて
それが美味しいから、
人が食べてくれる。

 

実態のない仕事、
ペラペラのSNS起業なんて

 

実業でも、なんでもありません。

 

私達は、
なんとなくかっこいいし、
儲かるみたいだし
起業するのでは、ありません。

 

お客様の問題を解決して、
少しでも、その人がよくなるために
考え行動したいから

 

起業するのです。

 

それが本当の実業だよね、って、
波佐見で出会った素敵な方たち、
素敵な陶器たちに、

 

すっかり、魅せられました。

 

私はますます地に足をつけた仕事を
たくさん生み出して行こうと思います。

 

今日もお読みいただき
ありがとうございます。

ザトレ主宰
ギール里映