イギリス人は頑張らないし、階級差別だし、高額だ…?
こんにちは、ギール里映です。
子どもが生まれ変わる食事 vol.594
イギリスにおける子育てのゴールとは?
うちの夫はイギリス人なので、
日常のこまごまとしたところで
思わぬ国際的ギャップがあって
びっくりすることがあります。
その中の一つが、
室内用の洗濯物干し。
うちのマンションの天井には、
室内用物干しざおを
取り付けることができる
穴があいていて
雨の日はそこで
洗濯物が干せるのです。
これを見たうちの夫、
最初は
OMG!!!!!
だったそうです。
なぜなら、
リビングルームは
家族でくつろぐ場所。
そこに雨の日だろうと、
洗濯物を干すという発想が
アリエナイ!!!!
ものだったようです。
(今では夫の方が
それを気に入って
愛用していますが….)
そのため、
子育てについてもきっと
どこかびっくりな
考えの違いが潜んでいるのでは?
と思っていますが、
今のところ、
衝突はしていません^^
ちなみに、
イギリスでの子育てのゴールって
どんなものなのでしょう?
今日はイギリスと日本の
子育てのゴールの違いを
分析してみました。
ちなみにうちの夫は、
大学に入学する前に
一度就職しているのですが、
そのときに自分の
マンションを買って、
家から出たそうです。
「そんな、高卒で
マンションを買うなんて
お金持ちなのか????」
と思われたかもしれませんが、
うちの夫は
ぜんぜん裕福な家庭では
ございません。
イギリスでは、
マンションの家賃がとても高いので、
「フラットシェア」といって
マンションをシェアして住むことが
学生のみならず、
普通の社会人でも
一般的です。
それだけ家賃が高いので、
マンションを買って
ローンを払った方がいい!
と考える人も多く、
若いうちにマンション購入に
踏み切るという人が
少なからずいます。
イギリスでは21歳で
成人なのですが、
成人したら、
結婚の有無にかかわらず、
家からでるのが
アタリマエ
とされています。
しいていえば、
それが「子育て」が
終わる瞬間、
つまり子育てのゴール時点、
といえますが、
夫に聞いてみると、
日本ほど大騒ぎしていない
という印象です。
私なりに、その理由を
分析してみました。
1 イギリスはそもそも
グローバルなので、
何もしなくてもグローバルな
感覚が養われる。
特にロンドンは、
世界一のコスモポリタンです。
人種、言語、民族が
本当にアリエナイレベルで
混じり合っている場所です。
そんな環境に生まれた時から
住んでいたら、
わざわざ、グローバル!!!
とか言わなくても、
グローバル感覚は身につきますよね。
だからいやおうなしに、
こどもはタフに育つ。
そうでないと、
やっていけないからです。
2 階級社会
イギリスは、なんだかんだいっても
階級社会なんです。
アッパーな人には
アッパーな暮らしがあり、
ワーキングクラスには
ワーキングクラスの
考え方がある。
この溝は、
結構深くて広く、
社会構造の大きな部分を
担っています。
そのなかで、
こどもにどんな未来を、
と考えた時に、
やはり、自分のクラス=階級の
範囲で考える習慣が
身についてしまっていて、
大きな夢を描けないのでは?
イギリスでは、
若い子でもホームレスを
たくさんみかけます。
夢や将来への希望がもてず、
ドロップアウトしてしまう
若者たちは
日本よりも多いかも
しれません。
また、それに関係して…
3 ”いい”教育はむちゃくちゃ高い
名門の学校や
有名校に通わせようとすると、
その学費、もろもろの費用が
日本の学校とは
比べ物にならないぐら高すぎて、
普通の人、
つまりミドルクラス以下の人には
全く手が出ないから、
そもそもそんなところへ行くことは
考えていない。
例えば、有名なボーディングスクール
イートン校の学費は、
年間430万円します。
こりゃ、普通の人は
絶対に無理な金額ですよね…
だから、学校の名前だけを
追い求める学歴よりも、
「自分がやりたいこと」
「興味がある科目」を学び、
確かに有名な大学は存在しますが、
日本ほど、大学の名前で
差別されることはありません^^
(その前に、階級で差別されているかも?!)
4 イギリス人は頑張る姿を見せない
これは勝手な偏見ですが 笑
イギリス人は、
一生懸命がんばる姿をみせるのを
よしとしない国民です。
だからいつも気取ってる、
と見られているのです。
フランス人はイギリス人のことを
ポム、と呼びます。
これは、pompous
という単語からきていますが、
その意味は
「尊大な、気取った」です。
とにかく日本みたいに
泥臭くがむしゃらに頑張る、とか
目標に向かって突進する
という熱血なところを
他人に見せる、
もしくは悟られるのを
本当に嫌います。
だから、みんな水面下では
がむしゃらにがんばっているけれど
それを全く見せないのか、
それとも、
そもそもがんばっていないのか。
日本みたいに、
「一生懸命子育てしてます!!!」
「子どものために、
アレも、コレも、ソレも
やってます!!!」
なんていうのが、
恥ずかしいのかもしれない。
これはあくまで、
勝手な想像です。
もしみなさんのなかで
イギリスにご縁がある人がいたら、
ぜひこの真偽を
議論しましょう!!!
さて、まとめると。
イギリス人のほうが
子育てについては、
なんだかもっと
リラックスしているように思います。
しかしその背景には、
イギリスは国家をあげて
「教育が一番大事だ!」
と宣言し、
質の高い教育の提供が
何よりも国力にかかわるものとして、
国の政策の重要項目になっています。
……….
考えれば考えるほど、
深くなってきました。
国が違うと、
本当に考える視点も、
環境も、状況も違います。
しかし言えることは
どんな人であろうとも、
親はこどもに、
幸せになってほしい、
と願うもの。
きっとその幸せの定義が、
国によっても違うし、
社会によっても違うし、
そして家庭にとっても違うのでしょう。
ではみなさんは、
何をもって自分のお子さんが
”幸せ!!!”
になると、言えるのでしょう?
幸せの定義と、
子育てのゴールは
もしかしたら同義なのかも
しれません。
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こどもの未来は、
食事で変えられる!
私はそう信じています。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
食べる筋トレプロデューサー
ギール里映