とにかく、ありがとう
こんにちは、ギール里映です。
子どもが生まれ変わる食事 vol.1175
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京都にて重要ミッション
〜父の十三回忌
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「すぐに帰ってきて」
と、電話口で母は言った。
ロンドンから国際電話をかけた矢先、
母が言ったことは
「パパ、逝っちゃったよ」
そこから急遽飛行機を手配し
片道12時間かけて関空へ向かい、
大急ぎで走ったものの、
父のお通夜には間に合わず。
なんとか告別式の終わり頃に到着できたのが、いまから12年前。
月日が経つのは早いもので、
もう、干支が一回りしてしまった。
この12年の間に、
私は夫と出会い、
子どもをもうけ、
食べトレを作り
全国各地の食に悩むお母さんたちに
食べることの大切さと
楽しさ
を伝えるようになった。
この全てを、父は、知らないまま逝ってしまった。
父は私に、食べることの意味を深く、ふかーく、考えさせるきっかけとなった存在で、
父が最期に作ってくれた卵焼きの味は、いまでも忘れることができない。
http://tenro-in.com/mediagp/63876
こちら、天狼院書店さんで書いた父の記事、もしまだお読みでなかったら、読んでいただけたらうれしいです。
人は、死んだらどこにいくんだろう。
肉体が死んだら、人間の一生は終わる。
だけど、人が死んでも、私は父のことを覚えているし、その”存在”は消えない。
父を知る人が世の中で一人もいなくなってようやく、父の”存在”が消える。
そのときが、本当の死なんじゃないかなぁ、なんて、考えたりもする。
この、食べトレの仕事をしていても思うことなんですが、
人は、なんのために生きているんだろう。
なんのために、食べているんだろう。
自分一人だけがよかったらいい、
自分だけがいい思いをすれば、周りはどうでもいい、
自分だけが儲かれば、それでいい
そんな心を抱えて生きている人は、
その”心”が、死んでも残っていく。
だって、周りの人たちは、
覚えているよね、そのことを。
食べ物だって、そう。
作っている人が、
大量に作って、儲かればいい
安価な材料を仕入れて、高く売ればいい
自分たちが儲かれば、人の健康とか幸せなんて、どうでもいい、
そんな風にもし、考えているとしたら、
その食べ物のなかには、
そんな想いが、残ってしまっている。
だから、お母さんが家族のために作るご飯がすごい、と思うのは、
お母さんは100%、見返りなく、
家族の健康のため、幸せのために
毎日ご飯を作り続けているからなのだ。
どんなに質の悪い食材を買ってきたとしても、そこに、お母さんの、家族を思う気持ちさえ入れば、
どんな食べ物でも、最高の食材に変わる。
そうか、お母さんは、魔法使いだったのか。だから、母の作る料理って、格別で、どんな高級レストランにも叶わないんだな。
たとえ、料理が苦手だろうとも、
料理が下手くそだろうとも、
家族を思う気持ちは
100%、嘘がないから。
なんだか今日は、わけのわからないメルマガになりましたが、
食を私がなぜ大切だと思っているのか、
また
食べトレがなぜ、他の食育とは一線を画しているのか、
その根底には、こういう、複雑な想いがあるから、なのです。
12年前になくなった父を偲んで、
おつきあいいただけたら幸いです。
パパへ、ありがとう。
パパの破天荒な生き方は、生前は全く意味不明だったけど、
いまならあなたが、何を遺してくれたのかがよく、わかります。
ただただ、ありがとう。
本日も、お読みいただき
ありがとうございます。
ギール里映
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募集中の講座および予定
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