自分だけがよければいいと思っているワナ
こんにちは、ギール里映です。
子どもが生まれ変わる食事vol.485
昨日の私のメルマガですが、
たくさんの方から
感想や、励ましのお言葉をいただき
本当にありがとうございます!!
昨日の告別式では、
亡き友人の妻、
つまり私の親友が
喪主を務めたのですが、
実は彼女は尼僧でもあります。
そのため、式は彼女が務め、
真言宗のお経を見事に読み上げて
最愛の夫を送るという式でもありました。
彼女が読んだお経で
このようなことを言っていました。
「この世の生き物は、
誰一人として、
たった一人で生きているのではなく、
誰もが、誰かに、
そして何かに生かされ
生かしているのが世の常である」
ということ。
頭のなかでは、
わかっている。
人は一人では生きられないよね、と。
しかし現実の行動が
伴っていないことって
本当に多くないですか?
例えば朝の通勤ラッシュ。
自分さえ座れたらいいと、
順番を守らず突っ込んだり、
共用トイレにいっても、
洗面台の水が周りに飛び散っても、
次の人のためにと拭くこともせず、
使ったら使いっぱなし。
自分のことしか考えていないっていうシーン、
日常のあちこちに
転がっていますよね。
そしてもっと言えば、
この考え方は
食の世界にも浸透しています。
例えば、
食材にかけるお金は
なるべく安く!と考える人たち。
たしかに、不必要に高い金額を
払う必要はないですが、
お百姓さんの苦労や労力、
手間暇を考えたら、
大根3本で100円は
あまりにも安すぎる。
しかし私たちは、
自分の財布を痛めるのがいやなので、
なるべく多くを払いたくない。
そうなるとお百姓さんは
食べていけないので、
安くコストを抑えるために、
農薬をたくさん使って
大量に、しかも簡単に
収穫できるようにと考える。
またスーパーも、
安くないと売れないからと、
安さ、効率を優先するばかりに
質が二の次にされる。
こうして私たちは結局、
自分たちが安さを求めることが
原因で、
質の悪い食べ物を
買わざるを得ない、という
状況になっている。
これは、どちらも
LOSE LOSE の関係ですよね。
これをまず消費者が、
自分たちのために
食料を作ってくれる人たちに
その対価を妥当に支払おうとすれば、
お百姓さんも妥当な収入を
得ることができるし、
私たちも質の高い
食材を買うことができる。
そして消費者の安全と健康が
保証されていく。
これって、
WIN WIN の関係じゃないですか?
私は今回、
私の命を支えてくれていたお米の
作り手をも失いました。
私は自分では、
お米はつくれません。
自分ができないことを
代わりにしてくださっている方に対して、
その対価を支払うことは
当たり前だと思っています。
しかしどんなに願っても、
彼はもう帰って来ません…
食材を、安ければ安いほどいいと思う、
という考え方、
そろそろやめにしませんか。
お百姓さんも私たちもどちらもが助かっていない。
そしてもっというと、
そのおかげで日本の土壌、
そして世界の土壌が汚染されていく。
そうなると、
私たちの子どもたちにとっても、
安心安全な環境を
確保することが難しくなります。
全ての人が
WIN WINになれる方法は、
必ずあると思っています。
私たちに必要なのは、
ちょっとした勇気と、
相手に対する愛情じゃない?
そんなことを私は、
こどもたちに伝えていきたいと
思っています。
ただただ、
自分がどう食べて、
自分がどう元気になる、
だけではありません。
私たち一人一人の選択が
今の世の中を作っています。
みなさんはお子さんに、
何をどう選んだらいいかと、
明確に伝えてあげることが
できますか?
みなさんの、
考える軸はどこですか?
食べる筋トレが目指すのは、
元気で能力が高いのは
アタリマエ!
その上で、
他人のことを考え、
思いやることができる、
社会のリーダーになるべく存在です。
そういう子どもに育つには
どうしたらいい???
そんなディスカッションを
私としたい方に
お会いできるのを、
楽しみにしています。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
食べる筋トレレシピの専門家
ギール里映