本当の食育を考える〜安いことには理由がある
こんにちは、ギール里映です。
こどもが生まれ変わる食事 vol.636
食の都、ロンドンです^^
というのは、冗談ですが…
今月のテーマ「食育」について
今日も考えていきましょう。
なぜ、人は食について
学ばなければならないのか。
私が学生時代に
ロンドンで体験したことを
お話しします。
大学を卒業したあと、
イギリスの大学のコースに
入るために、
留学をしていた私。
22〜25歳という
青春まっさかりのころです。
この頃の女子というのは
ある意味「怖いものしらず」
というか、
何をやっても身体は
がんばってくれるので、
好きなものを、好きな時に
好きなだけ食べていました。
しかし私のロンドン生活は
決して順風満帆だったわけでは
ありません。
まず、ホームステイしていた
家の息子に、
私がアルバイトで貯めたお金を
全て盗まれたり、
ロンドンに暮らし始めて
半年の間は
全く言葉がわからなくて
毎日泣いて過ごしていました。
その中での唯一の救いが
食べることでした。
どうしてもフラットシェアで
知らない人と
シャワーたトイレや
リビングルームを
シェアすることが嫌だったので
(フラットシェアとは:
同じマンションに数人が
シェアをしてすむこと。
日本でも、最近は
シェアハウスが普及してますよね)
小さいステュディオフラット
(ワンルームマンション)を借りて、
そこの小さいキッチンで、
毎日自炊をしていました。
当時、1ポンドは250円。
円安だったのでお金はなく、
スーパーで安い食材を買ってきては
料理をしていました。
するとなぜか、
スーパーでは牛肉だけが
むちゃくちゃ安いのです。
日本では高級とされている
牛肉が、
こちらでは驚くほど
安い値段で売られています。
「これは、ラッキー!」とばかり
毎日牛肉を食べていました。
そしてしばらくして、ある日、
ある友人の言葉に
愕然としました。
「イギリスでは、狂牛病騒動が
起こっているので、
牛肉が今、安いんだよ」
なるほど、納得です。
狂牛病騒ぎで
誰も牛肉を買わないので
お肉が安く売られていたのです。
「安いものには、理由がある」
この当たり前のことを
学んだ瞬間でした。
幸い、まだ狂牛病の
兆候は現れていませんが、
当時イギリスで暮らしたおかげで、
私は日本では
一切献血をすることができません。
(まあ、したくないので
いいですけど)
一般に売られている食材は
私たちが思っているほど
安心でも、安全でも
ありません。
いつの時代も、
何かことが起こってから
「禁止」「廃止」に
なっていくもの。
この狂牛病騒ぎのおかげで
イギリス人は食に対して
いつもかなりシビアです。
少なくとも
中流階級以上は必ず
食にこだわりをもっていますし、
労働者階級でも
そこそこお金を稼いでいる人は
当たり前にオーガニックを
選びます。
国民の意識の違い、
すごいです。
自分たちがぼーっとしていたら
そのツケを払うのは自分。
日本人、
本当にやばいですよ^^;
世界一清潔で強盗が少ない
安全な国、日本で
普通に売られている
食べ物の質は
実は先進国のなかで
最低レベルです。
のほのーん、としている
場合では
ありません。
だから、食の知識って
「普通に健康でいるために」
絶対必要なのです。
知らないことが、リスクの時代。
まずは「知る」ことから
始めてください。
情報はいっぱいあります。
どうか、目を閉じないでくださいね。
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こどもの未来は、
食事で変えられる!
私はそう信じています。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
食べる筋トレプロデューサー
ギール里映