こどもの自己肯定感をあげる食べ方とは?〜ベジタリアン歴33年の姉
こんにちは、ギール里映です。
こどもが生まれ変わる食事 vol.638
ロンドンの食レポ、
続きます^^
うちのイギリス人夫には
姉がいます。
彼女はベジタリアンです。
17歳ぐらいのときに、
動物愛護の観点から
動物を食べる、
ということを一切やめた
と言っていました。
今年50歳なので、
かれこれ33年前、
ということですよね。
今では国民の10%が
ベジタリアンである
というぐらい
「肉を食べない」選択肢が
市民権を得ていますが、
当時はやはり、
家族や友人から
「めんどくさい姉」
とみられていたようです。
外食も難しく、
メニューであるのは
トマト&チーズのサンドイッチか、
マカロニチーズぐらい。
とにかく大変だったと
話してくれました。
しかし今のイギリスでは
ベジタリアン対応メニューが
あるのが当たり前
どの店にいっても
ベジタリアンとビーガンの
違いはみんなわかっているし、
選べるメニューも
むちゃくちゃ豊富になりました。
この理由は単純に、
消費者からの要求があり、
それが時間をかけて
浸透していった
という背景があります。
イギリス、とくにロンドンは
世界一のコスモポリタン。
とにかく全世界から人が集まり、
ロンドンの人口の
4分の3は外国人、というぐらい
ありとあらゆる文化
民族、習慣、人種、言語の人が
いっしょくたに暮らしています。
そのなかには完全菜食主義だったり、
ユダヤ人だったり、
イスラム系だったり、
アジア人だったり
文化的背景が違いすぎるので
それに対応する必要があったからです。
日本で、ベジタリアンやビーガンはともかく、
コーシャやハラルの
意味を知っている
飲食店がどれだけあるのか?
と考えたら、
はなはだ疑問です….
とにかく、多様性を認識しないと
社会として機能しない
という必要があるからです。
それに比べて日本だと
まだまだ外国人の数は少なく、
しかも、
まわりと一緒でないと不安!
という人たちが多い。
一人だけ違うのを嫌い、
出る杭は打たれる。
そんななかで、
自分だけこうだ!
ということを主張した瞬間、
「あの人の家は、うるさい家だよね」
なんてレッテルを貼られかねません。
はぁ〜〜〜〜〜〜、
日本って、
そういう意味では
本当に生きづらい国!
自分が自分で、いいじゃない。
人と違って、何が悪い。
我が家の方針、
自分の考え、
だから、ほっといてよ。
食事のことにこだわる人たちを
「食育やってる」
というレッテルを貼るのを
本当にやめてほしい。
私は「食」をとおして、
自分が自分らしく生きる生き方を
こどもたちに伝えていきたいのです。
ただちまちまと、
「あれ食べちゃだめ」
「これ食べちゃだめ」と
重箱の隅をつつくようなことに
心血をそそぐのではなく、
食を通して
広い世界を知り
自己肯定感を高めて、
どこででも「自分軸」で
生きることのできる、
本当の意味でのグローバルなこどもたちを
育てていきたいのです。
ロンドンにいると、
そんな私の初心を
再確認しますね。
そんな、ベジタリアンの姉ですが、
彼女の自己肯定感の高さは
半端なしです。
別に、ものすごくお金持ちでもないし、
特殊なスキルがあって
大企業で仕事をしているわけでもなく
どちらかというと
結婚せずに今に至る
一般的には「負け犬」世代ですが。
(懐かしいフレーズですけど)
自己肯定感は、
誰よりも高い。
そんな姉がいることが
ちょっぴり誇りに思います。
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こどもの未来は、
食事で変えられる!
私はそう信じています。
今日もお読みいただき
ありがとうございます。
食べる筋トレプロデューサー
ギール里映