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こどもの食事、大人と何が違う?絶対知っておきたい3つのベーシックルール

こんにちは、ギール里映です。

 

あなたは身に覚えがないですか?

 

こんな方がよくいらっしゃいます。

 

「自分のことはいろいろ気をつけて、ダイエットしたり、デトックスしたりしてるんですが、こどもってできないですよね?」

 

はい、その通り。

 

こども(ここでは10歳ぐらいまでのこどものこと)は、デトックスしたり、ダイエットしたり、とは考えないのです。

 

また反対に、こどものことはむちゃくちゃ気を使って、添加物をさけ、農薬を避けて全てオーガニックにするけれど、自分たちのものはその辺のもので済ませる、という方もいらっしゃいますし、

 

 

こどものお菓子は絶対にNOというのに、自分はこっそり、毎日のスイーツがやめられない、というママもたくさんいらっしゃいます。

 

 

どうして大人とこどもの食事、こうもダブルスタンダードなのでしょう?

 

 

このちぐはぐさに、なんだか居心地が悪いと感じたり、違和感を感じたり、ストレスを感じているのであれば、まず大人とこどもの食事の違いを知っておけば、案外ストレスフリーになります。

 

 

大人とこども、同じように食べるけど、違う

 

人間も動物です。そして全ての動物は、何かを食べて生きています。
そしてそれは、一生死ぬまで続きます。
食べずに生きていける動物は、大人だろうと子どもだろうと、一人もいないのです。

 

しかし人間が食べることを考えるときに、大人とこどもの食には決定的な違いがあります。

 

その違いさえ知っていれば、実は悩まなくていいことで悩んでいたり、
気持ちが軽くなったりするもの。

 

食べる筋トレでは、大人とこどもの違いを、3つのベーシックルールとして考えています。

 

 

 

ルール1 アタマ vs 本能

 

大人とこども、どちらもご飯を食べるわけですが、決定的な違いは、

 

大人は「アタマ」で食べ、こどもは「本能」で食べるということ。

 

 

大人である私たちは、アタマで食べます。

 

「これは体にわるいからやめておこう。」

「これは太るから、やめておこう」

だったり、

 

「冷蔵庫に残っているアレ、今日食べないと腐っちゃうしな」

「お付き合いでの外食、食べないと感じ悪いしね」

だったり。

 

しかしこどもは、ただただ本能で食べる。
食べたいから、食べる。

 

そしてこどもの「食べる」と「食べない」を分かつものは、

 

「これ食べたら、もっと元気になれるかな?」という本能。

 

 

こないだまで食べていたものを、突然食べなくなったり、

おなじ野菜でも、食べる日と食べない日があったり。

そんなことが、よくあります。

 

 

それはただ、気まぐれやわがままなのではなく、そういうものが必要(もしくは不必要)というカラダのサインです。

 

 

だからそこで悩んだり、考え込む必要は全くなし!

 

 

大人の仕事は、こどもが食べられるものだけを食卓に並べて、たくさん食べてもらうことではなく、

 

 

こどもに食べてもらいたい、生命力の溢れる食材を、とにかく出し続けること。

 

 

そういう食材に触れさせて、食べることの楽しさと面白さを伝えることなのです。

 

 

 

ルール2 3 X 15

 

子どもが持っている味蕾の数は大人の3倍あります。つまりこどもは大人よりも、3倍味覚に敏感だということ。

 

そのため、ちょっとした味や匂いの違いに敏感で、大人は気にならないものでも、子どもは気になってしまう。

 

だから一見偏食とも言えるような好き嫌いの激しさを見せることがありますが、実はそれ、あまり心配することではありません。

 

フランスのある調査では、こどもが新しい食材を食べるようになるまで、平均して15回見せる必要がある、という結果がでています。
つまり、1度出したぐらいでは子どもはそもそも食べないのです。

 

あれやこれや、食卓に並べても食べない!
というのであれば、1回で諦めてはいけません。
最低15回は食卓に出してみてください。

 

 

このとき、決して食べなかったからといって、落胆する必要はありません。食べさせる、のではなく、ただ見せるだけ。
見せることが、何よりも大事なのです。
それだけだったら、簡単ですよね。

 

1度出して食べなかったからといって、諦めてそれが食卓から消えてしまうと、その食材はこどもの世界のなかで「ないもの」になってしまいます。

 

「ないもの」は「存在しないもの」ということ。
存在を消してしまうのはNGです。

 

だからただひたすら、見せ続けてあげてください。

 

 

ルール3 選択権がない

 

こどもは自分で自分の食べ物を選ぶことができません。
10歳ぐらいにもなれば、自分で買い食いすることもあるだろうし、自分で作っちゃう子どももいるぐらいなので、食べ物を選択することが可能ですが、

 

小さいこどもたちは、自分で食べるものを選ぶことができません。

 

つまり周りの大人、多くの場合はご飯をつくるお母さんが選んでいるのです。

 

そして子どもたちは、お父さんお母さんのことを100%信頼しています。
お母さんがくれるものだから、安心に決まってる。
お父さんが食べているものだから、悪いものであるはずがない。
そういう基本認識をしているので、親が食べているものを食べたがります。

 

が、しかし。

 

食べ物のことをきちんと理解し、学んでいる大人って、実は多くありません。

 

戦後、日本は豊かになり、食べるものには困らない国になりました。
昔は毎日食べることが重要課題だったのが、今では何を食べるかを選ぶことさえできます。

 

買い物も、スーパー、コンビニ、デパ地下、宅配、ネットショップと、その気になれば世界中のものを買える時代。

 

外食も、ファストフードからファミレス、カフェ、中堅どころのレストラン、高級レストランまで、とにかくバリエーションが豊富です。

 

これだけ「食」の選択肢が広がっている日本で、私たちは誰からも、食をどう選ぶか、ということを学ぶ機会がありません。

 

だから適当な情報をもとに、なんとなく毎日のメニューを決め、
ただ便利だから、みんなが買ってるから、安いから、という理由で食べ物を選ぶようになってしまった。

 

 

大人ですらそうなのだから、こどもたちはもっと食べ物の選び方がわからないのですし、そしてそれを教えてあげるのが大人の仕事です。

 

 

そしてもし、お子さんがお菓子ばっかり食べてしまう、とか、ジャンクばっかりを好んで困る、というのであれば、それは実は大人である私たちの責任です。

 

だって子どもは、自分で選択することができないのだから。

 

 

まとめ

 

大人とこどもの違い、わかっていただけましたか?

 

これさえわかっていれば、少しは肩の荷が降りるかもしれません。
また同時に、大人の責任が重大であることにも、気づくかもしれません。

 

なんとなーく食べていたら、健康に生きられる
という時代ではありません。

 

むしろ、普通に食べていたら、病気になる時代です。

 

これから大きくなっていくお子さんが、自分の食事を選び取る方法を身につけることは、その子の人生を支える大きなチカラになっていきます。

 

 

今日もお読みいただきありがとうございます。

 

Eat happy, live happier!

 

食べる筋トレプロデューサー

ギール里映

 

 

 

 

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