ギフテッド=天才になるには遺伝よりも環境
こんにちは、ギール里映です。
ギフテッド、と聞いて、
何を思い浮かべますか?
ギフテッドって、どういう意味?
英語で書くとGIFTED、直訳すれば、「与えられた人」。
一体、何を与えられているのでしょう。
日本でギフテッド、というと、一般的には「発達障害」と言われる人たちのなかで、ずば抜けて何か一つの能力に長けている人のことをさします。
ものすごく独創的でクリエイティブな絵画を描くことができたり、普通の人ではできないような暗算ができたり、尋常ではない記憶力で、好きな分野のものを完璧に覚えていたり。
映画レインマンを覚えていますか?
あのときダスティンホフマンが演じていたお兄ちゃんの役が、つまりはギフテッドなのです。
本当のギフテッドとは?
が、しかし、アメリカではこのギフテッドを、違う意味に捉えています。
アメリカでは、知的能力が突出して高い児童を「ギフテッド(天才児)」と呼び、全米ギフテッド教育協会という組織まで存在します。
この組織がギフテッドの子供達の調査や研究、また勉学のサポートを行なっています。
アメリカには、特にずば抜けて優秀な子供達を、45年に渡って行なった追跡調査があります。
この調査に関わったのはヴァンダービルト大学の研究者であるカミラ・ベンボウ氏。
このような長期間に渡って行われた調査は、世界でも珍しいものです。
子供を天才に育てる8か条
イギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載された「天才の育て方」という記事では、ベンボウ氏は親の心がけを次の8つに分類しています。
1)子供に、多種多様な経験をさせること。
2)子供が強く興味をしめしたり、才能をあらわしたときは、それを伸ばすチャンスを与える。
3)知的な欲求と、ココロの欲求のどちらも満たしてあげる。
4)子供を褒める時は、それぞれの能力ではなく、行なった努力を褒める。そうすることで、常に自分を高めようとする子供に育ちます。
5)子供が間違いをしてしまうことを勧める。つまり、失敗を否定的に捉えず、そこから学ぶ姿勢を学びとることが大切。
6)子供に「天才」というレッテルを貼らないこと。それが重荷になることがあります。
7)学習のペースについて、教師と相談してニーズを満たしてあげること。
(難しい内容のもの、特別な学習の支援、独自のペースを守らせる」ことなどが必要。
8)子供に知能テストを受けさせる。そうすることで、成績がよければレベルの高い教育に進ませるときの根拠にもなるし、またテストを受けると失語症やADHD、社会性、ココロの問題が明らかになることがあります。
この8つのルール、わりと簡単に実践できそうですよね。
うちの子、もしかして天才?!
と思ったら、すかさず迷わず、特別な支援を受けると、間違いなく天才に育てることが可能な時代。
こんなときこそ、「うちの子なんて」「私の子だから、大したことない」
「普通がいいのよ」なんて言わずに、
子供のもっているものを最大限引き伸ばしてあげる親でいてあげたいですね。
食とこどもの関係〜アメリカの場合
アメリカの知識層の人たちは、食にこだわるのが”当たり前”という感覚でいることがほとんどです。
悲しいことですが貧富の差、階級の差、教育レベルの差が著しい国、アメリカ。
そのなかでもやはり、子供の教育に熱心な家庭は、必ずと言っていいほど食事についてのこだわりがあります。
知識層の人たちは、食事は必ず「オーガニック」を選びます。
なぜならアメリカには、遺伝仕組み替え表記の義務がないため、
オーガニックの表記がない=遺伝子組み替えを使っている
という図式になります。
そのため自然とオーガニックを選ぶ人たちが増えているのです。
ギフテッドの子供達の食事を調査した例はまだありませんが、「食事を変えたら子供の成績がのびた」事例はアメリカにも日本にもあります。
せっかく持って生まれた才能と能力、たかだか食事が間違っているぐらいで、棒にふるってはもったいないですよね。
たかが食事、されど食事。生かすも殺すも、食事を子供に提供する親の責任です。
親のエゴ?
もし、こどもがギフテッドだったら、あなたはどうしますか?
やっぱり、そのもって生まれたものを最大限に引き出して伸ばしてあげたい、と思いますよね。
親のエゴ、と言われるかもしれません。
しかし子供に、「選択肢のある人生を歩み、歩ませること」は
親が子供にしてあげられる最高のギフト、なのかもしれません。
食べる筋トレプロデューサー
ギール里映
(参考記事:
How to raise a genius: lessons from a 45-year study of super-smart children
http://www.nature.com/news/how-to-raise-a-genius-lessons-from-a-45-year-study-of-super-smart-children-1.20537)